まずる ゲームレビュー(Youtube動画と対応)

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【レビュー】ボイドテラリウムクリア後レビュー【ローグライクRPG】

今回のレビューの感想。

 


コスパは悪い!

明に語られないストーリ・世界観に

感情移入出来るかが鍵!!

 

 

みなさん、こんにちわ。まずるです。


今回は、1/23に発売されたボイドテラリウム。本編クリアしましたので、クリア後レビューをお届けします。

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評価は分かれていると思いますが、なぜ評価が分かれているのか?を、個人的に分析してまとめてみました。
感想には個人差あると思いますので、考察の異論は大いに認めます。

 

※ブログの記事と合わせて動画があがっていますので、
そちらと合わせて見てもらうと、分かりやすい作りになっています。

https://youtu.be/TlR8XYUWb2k

 

システム基本部分の説明は、別途上がっている体験版レビュー動画で解説しているため、本動画では省略します。合わせてそちらも参照してみてください。

 

ボイドテラリウム体験版レビュー動画

https://youtu.be/cZ9w838rezU

 

つづいて、本日徹底レビューする全項目はこちらです。

 

 1.コストパフォーマンス(動画:01:00付近)
 2.雰囲気・音楽(動画:01:39付近)
 3.システム(動画:01:56付近)
 4.世界観・ストーリー(動画:04:47付近)
 5.テラリウム(動画:07:24付近)
 6.クリア後要素(動画:08:42付近)
 7.エラー・ラグ(動画:09:34付近)
 8.まとめ(動画:10:19付近)

 

早速一つ目の「コストパフォーマンス」から見ていきたいと思います。

 

 1.コストパフォーマンス(動画:01:00付近)

 


まずは、コストパフォーマンスについて。


本編は25時間ほどでエンディングを迎えました。多少テラリウムを楽しんだり、また道中結構事故死したイメージです。自分はローグライク経験者ではありますが、やりこみ勢ではないです。早い人では、15時間程度でエンディングに到達した人もいるようです。


感想ですが、ボリュームに対しては正直値段はちょっと高いかな?という印象です。ネット上でも、ここの評価はほぼ一致しています。後述のゲームシステム部分や、ストーリーに、どれくらいの価値を見出せるかが、キモになると思います。


 2.雰囲気・音楽(動画:01:39付近)

 


つづいて、雰囲気・音楽について。


非常に良いです。曲については、特にオープニングと、エンディング。エンディングの曲はかなり感動的でした。
雰囲気・音楽が良いという点についても、評価は割れていません。


 3.システム(動画:01:56付近)

 


つづいて、システムについて。ネット上で評価が分かれている部分の1つです。


戦闘システムは、おおまかに大別すると、以下2つあると思っています。ひとつは、アイテムなどを駆使して戦う既存ローグライクな部分もうひとつは、今作独自の、スキルランダム選択機能。

 

 ①既存ローグライクシステム


まずはローグライクシステムについて。よく言えばコンパクト。未経験者でも分かりやすくまとまっています。

 

悪く言えば、足りていないとも言えます。ローグライクをやり混んでいる方には、「壺がない!杖がない!」など、すぐ目に着く所なので、気になりやすい部分とは思います。


ただし、後述のスキルシステムも別途あるので、戦闘システムとしては決して薄い作りではないと思っています。

 

 ②スキルランダム選択システム


焦点になるのは2つめ。スキルランダム選択システム。

 

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LvUP時に表示される複数のスキルから、任意のスキルを選択して覚えていくシステムです。こちらは特に強力で、運よく強いスキルを重ねて引き当てると、無双できるほどの力を秘めています。パッシブスキルで、通常攻撃を強化するスキルが特に強いですね。


逆に、ランダム取得の引きが悪いと、わりと厳しい難易度になります。ランダムの振り幅は、大きいイメージです。このランダム要素を楽しいと思うか否かで、評価が割れそうな気がします。


元々ローグライクゲームは、アイテム・マップ・敵などがランダムである事が特徴の一つですが、さらにそこに追加されたスキルランダムシステムにより、運要素が上乗せされているイメージです。ネット上でも「運ゲーすぎる!」という意見も見かけますが、この部分が大きそうです。


ランダムな中でも、シビアさを求める人には不評カジュアルに楽しみたい人には好評、なイメージがあります。このゲームにはデスペナルティがほぼありませんが、そこもカジュアル寄りか、否かで好みが分かれそうです。

 

自分自身の感想ですが、カジュアル寄りなプレイヤーですので、戦闘システムは好印象でした。モンスターハウスなど、場面によってしっかりアイテムを使い分ける必要がありますし、スキルシステムも、上振れすると「をれつえぇぇ!!!」状態になり、そこもテンションがあがって楽しかったです。死亡しての撤退も結構あったので、自分には丁度良い歯ごたえでした。

 

システムについてもう一点。ダッシュ操作が壁までワープしない挙動については、体験版から直っていませんでした。ダッシュ時に常に方向キーを入力し続ける必要があります。ダンジョンの通路が長いため、ここは修正して欲しかったですね。。

 

 4.世界観・ストーリー(動画:04:47付近)


つづいて、世界観・ストーリーについて。ここも、評価が分かれている所です。


ストーリーがうすっぺらい」という意見と、「ストーリーは感動した」という意見で2つに割れています。


自分の見解では、トリコちゃんに対して「守りたい!お世話したい!」という気持ちを持てるかどうか。で、評価が分かれるのではないかと予想しています。


個人的に、ゲームをプレイする動機付けとして、世界観や物語は非常に重要な位置づけと考えています。
例えばマインクラフト。大人気である一方、ストーリーが一切ないため、初心者の人にはとっつきくにい部分があります。

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それに対して、ドラゴンクエストビルダーズではストーリーをメインにしており、マインクラフトが合わなかった人に好評だったという背景があります。

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では今回のボイドテラリウムではどうでしょう。実はストーリー自体は非常に短いです。また、主人公のロボットや、ヒロインであるトリコちゃんは一切セリフがありません。この部分だけをみると、非常にストーリーが薄いように感じられます。

ただし、個人的にはこのゲームの物語は、表面で語られてはいない部分に重きを置いていると感じています。それは、システムデザイン的に、トリコちゃんを中心としたゲーム設計だからです。


トリコちゃんがお腹を空かしていれば、攻略を中断して戻る必要があり、病気にならないよう、部屋が汚れていれば逐一掃除をしなければならない。暇を持て余しているようであれば、構って遊んであげる必要もある。


ゲームを進めるために、面倒な作業だと感じてしまう部分ではありますが、実はこれを繰り返すうちに、自然とロボットとトリコちゃんの絆・物語を、ゲームの実体験を通して、紡いでいっているのだと思っています。


  あるのはただ、人類が滅亡した終末世界。  

  奇病に苦しむ少女と甲斐甲斐しくお世話をするロボット。

  その見返りは、無垢な少女の笑顔だけ。

 

明には語られない、この世界の物語に、感情移入できるか、できないか?ここで大きく評価が分かれるのではないでしょうか。


ちなみに自分は、不覚にもエンディングでやや泣きしてしまいました。あのタイミングでのエンディング曲は反則なんですよねぇ・・・・

 

 5.テラリウム(動画:07:24付近)


つづいて、テラリウムについて。


配置できる家具として、まず多いのは草木・石などのオブジェクトです。これらはクセがなく、どれもレイアウトしやすいと感じました。

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またそれ以外に確認できたものでは、空飛ぶ金魚・ホタル・くまのヌイグルミ・ランタンなど、見た目も可愛らしく、配置しがいのある1点ものの家具も多い印象です。


自分はクリアまでにちょこちょこテラリウム配置していましたが、なかなか良い見た目になるので、テラリウムの機能についてはお気に入りです。

 

現時点では、クリア後の感想としてテラリウムを上げている人はあまりいません。理由の一つとして、家具はロボットの強化があるので「作成」自体はしますが、「配置」することはストーリー上不要なので、エンディング後に後回ししているだろうという点。
もう一つの理由として、家具を作るための資源が不足しており、またレア家具は敵からのドロップなので、資源・レシピ集めともに、若干手間がかかる点。これらが背景にありそうです。

 

テラリウムのシステム自体はすごく好みですが、個人的にはもっと、気軽に楽しめるバランスで良かったのではないかと思っています。

 

 6.クリア後要素(動画:08:42付近)


つづいて、クリア後要素について。


本作品では、1つのエクストラダンジョンが確認されています。出現はクリア後ではなく、ラストダンジョン前に出現します。
100階以上の階層があるようです。自分はまだ30階まで様子見にいった段階ですが、30階毎に、レシピが大量に落ちている模様です。
仕様として、トリコちゃんの空腹度が減らないため、気ままにレシピ集めや資源集めが出来ます。


既存のローグ作品では、クリア後のエクストラダンジョンは複数ある印象なので、1つしかない点も、ボリュームが少ないと見られる要因になっていると思います。
ただし、スキルや家具などをすべてコンプリートしようとした場合は、全部掘り終えるまではかなりボリュームありそうな気はしています。


 7.エラー・ラグ(動画:09:34付近)


つづいて、エラー・ラグについて。


エラーがたびたび起こるという報告が、PS4、Switchともに見られます。自分もクリアするまでに3回ほどエラー終了しました。


幸い、オートセーブがあるため、同じフロアからやり直すだけで済みます。ただし、間違いなく印象は良くないですね。


体験版ではラグを全く感じませんでしたが、製品版では汚染の霧がかかっている個所で若干ラグを感じました。また、罠設置系の敵がMAPに存在するとき、設置のたびにラグさを感じます。Switch版でのプレイです。ただし、それほどプレイに影響は出ない程度かなとは思います。

 

 8.まとめ(動画:10:19付近)


さいごに、まとめになります。


 ・コストパフォーマンスは悪い

 ・音楽・雰囲気は◎

 ・ストーリーは、ロボットとトリコちゃんの関係性に

  感情移入出来るかがカギ

 ・戦闘システムはランダム要素を含んだカジュアル寄り

   (簡単ではない)


コストパフォーマンスを重視する方には、あまりおすすめできません。


音楽・雰囲気は格段に素晴らしいです。


世界観・ストーリーの面では、体験版を遊んでみて、「トリコちゃんを守りたい」という気持ちになるかどうか。この点はすごく重要だと思っています。トリコちゃんに対して、父性・母性がくすぐられた方にはおすすめ出来ます。逆にそうならなかった方は、ストーリーが非常に薄く感じでしまう可能性があります。


戦闘システムに関しては、俗に「シレンジャー」と呼ばれるような歴戦のローグライク好きの方には、物足りなく感じる部分もあるかもしれません。カジュアルに遊びたい方には、おすすめ出来ます。
ただし、難易度は決して優しくはないです。完全にローグライク初見の方は、すこし覚悟がいります。


体験版未プレイの方は、1時間程度でクリアできますので、是非プレイしてみてください。

 

レビューは以上です。

今後も新作を中心にゲームの詳細なレビュー動画をUPしていく予定ですので、当ブログと、Youtubeのチャンネルを登録してチェックしてもらえると嬉しいです。

 

Youtube

https://www.youtube.com/channel/UC_hqkoSJgpB6ErlDLpcXyWw


購入を迷われている方の参考になれば幸いです。
それではまた、次回のレビューでお会いしましょう。