【レビュー】ポケモン不思議のダンジョン救助隊 デラックス体験版(全10項目詳細徹底レビュー)【ローグライクRPG】
こんにちわ。マズルです。
先日のニンテンドーダイレクトで突如発表された、
「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊 デラックス」
こちらの体験版レビューをお届けします。
本作は、2005年にニンテンドーDSとゲームボーイアドバンスで発売された、
「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊」の
リメイク作品となります。
ブログの記事と合わせて動画があがっていますので、
そちらと合わせて見てもらうと、分かりやすい作りになっています。
まずは、基本情報から。
発売日:2020年3月6日(金)
価格:5,980円(税抜)
対応プラットフォーム:Nintendo Switch
CERO:A
ジャンル:ダンジョンRPG(ローグライクRPG)
今回徹底レビューする全項目はこのようになります。
1.世界観・デザイン
1.1ストーリー
1.2フィールド・キャラクターデザイン
2.システム
2.1拠点
2.2ダンジョン探索
2.3戦闘システム
2.4UI・操作性・ロード時間
3.難易度
4.プレイ時間・ボリューム・クリア後
5.音楽・サウンド
6.まとめ
早速一つ目の「世界観・デザイン」から見ていきたいと思います。
1.世界観・デザイン
1.1ストーリー(動画:00:52付近)
=====================
キミがふと目を覚ますと、目の前にいたのは1匹のポケモン。
しかもなぜか言葉が通じます。
よく見るとキミ自身がポケモンになっていたのでした。
昨日までは人間だったのに、どうして突然ポケモンになってしまったのか
わかりません。
ポケモンたちの話によると、
この世界では、突如、各地で起き始めた自然変動により、
さまざまな事件が起こっているようです。
キミは、パートナーとなるポケモンと救助隊を結成し、
困っているポケモンたちを助けていくことになりました。
この世界の異変はいったい何が原因なのか、
そしてキミがポケモンになってしまった謎とは何なのか──。
キミが出会う真実とは?
=====================
プレイヤー自身がポケモンとなるわけですが、
ゲーム冒頭でまず、不思議な光からいくつかの質問を受け、
その回答により、16種類のポケモン中から選ばれます。
気に入らなかった場合はやり直すことも可能です。
16種類のポケモンはピカチュウ、イーブイ、チコリータなど可愛いポケモンが集まっていて、
どのポケモンにするか、迷ってしまいそうですね。
※レビュー時のプレイで、チコリータが良かったのにワンリキーを引き当ててしまい、ブチ切れる筆者。
主人公のパートナーとなるポケモンもこの16種類の中から選べ、
こちらは任意のポケモンを選択する事が出来ます。
1.2フィールド・キャラクターデザイン(動画:01:58付近)
つづいてフィールド・キャラクターデザインについて。
全体的に水彩絵の具で描いた、絵本のようなかわいらしさを感じるデザインが特徴的です。
会話シーンも、ポケモンが表情豊かに話しかけてくれます。ちょっと困った顔のピカチュウもかわいいですね。
1点だけ、3Dキャラクターの輪郭が少しギザギザに見えるのが少しだけ気になりますが、
プレイには支障はないと思われます。また、携帯モードだと解像度の関係で、逆に気にならなかったです。
2.システム
2.1拠点(動画:02:34付近)
つづいて、システムを見ていきます。
まずは拠点の機能について。
<救助隊基地>
救助隊の基地がここにあり、ダンジョン探検の起点となります。
<各種ショップ(倉庫・連結屋・訓練所・銀行)>
拠点ではほかに、技ショップ、倉庫、連結屋、訓練所、銀行などのお店が立ち並びます。
「連結」の詳細については、この後戦闘システムの項目でお話しします。
<救助依頼(クエスト)の受領>
また、拠点にはポストがあり、救助の依頼メールが舞い込みます。
メインクエストとしても、様々な困っているポケモンからの救助依頼を受けるという形で、
ストーリが進んでいきます。
2.2ダンジョン探索(動画:03:09付近)
つづいて、ダンジョン探索について。
持てるアイテムの所持数は、最大32個です。
ダンジョンへ出発時、アイテムを持ち込む事が出来ます。
ただしダンジョンの種類によって、持ち込み禁止のダンジョンの出てきます。
死亡時には、お金・アイテムともすべてロスト。ただし、レベルは維持されます。
救助システムにより、他のプレイヤーに救助依頼を出すことにより、回収できます。
救助した側は、お礼としてアイテムなどを獲得できます。
マップ上に、常に敵・アイテムの位置が表示されます。
こちら、かなり重要ポイントで、ローグライク経験者の方ならわかると思いますが、
かなりヌルい設定です。初心者向けにはすごく楽で良いと思いますが、
ダンジョン探索の楽しみが無くならないかは、ちょっと心配です。
オプション機能はかなり充実しています。
他に、ダンジョンがときどきドロップ率UPするシステムや、
ポケモンのタイプに依存する天候のシステムも存在します。
2.3戦闘システム(動画:04:16付近)
つづいて、戦闘システムです。
<仲間との共闘>
一番大きい特徴は、仲間としてポケモンを複数連れ歩ける事だと思います。
ダンジョンにいるポケモンを倒した際、確率で仲間になります。
拠点から連れ出せるポケモンは基本3人まで。さらに、ダンジョン内で追加で仲間にする事も可能で、
最大8人PTになるようです。
連れ出せるポケモンの数は、ダンジョンによって異なってきそうです。
<ポケモンのシステムほぼ踏襲した深いシステム>
ローグライクのシステムに、ポケモンのシステムが統合されていますが、
ほぼすべてと言っていいほど、要素が網羅されています。
「タイプ」「特性」「技タイプ」「状態異常」「天候」など。
それとは別に、元のローグライクシステム部分もしっかりしている印象です。
道具の種類はなんと250種類以上あります。
体験版にて、オプションから「キーワード一覧」がみれますが、
ものすごい量の情報がのっています。
システムとしては、かなり深い枠組みが用意されています。
<攻撃手段はスキル攻撃のみ(通常攻撃なし)>
攻撃手段はスキル攻撃のみ。ポケダンの過去作ではあったそうですが、
PPを消費しない通常攻撃は今作ではありません。そのため、PP管理が重要になりそうです。
<Aボタン押下で自動的に最適なスキル攻撃>
スキルはABXYのボタンに割り振り、任意に発動もできますが、
Aボタン押下すると、状況に合わせて自動で最適な技を発動してくれます。
PP管理に気を付ける必要ありますが、これも相当便利ですね。
<技の連結システム・熟練度(PT共通)>
技の連結については、4つある技を任意に組み合わせる事が出来るシステムです。
組み合わせた技は、1回の攻撃ですべて発動してくれますが、その分空腹度が減ります。
また技は使い込めば熟練度があがり、威力やPP増加など、成長します。
技の熟練度はチーム共通で、例えばピカチュウが熟練度をあげた電光石火を、
イーブイが使用した場合には、熟練度があがっている電光石火を使えます。
<命中率>
今作では命中率のパラメータがあり、スキルによってははずすことがあります。
ローグライクでは1ターンが生死を分けるので、高難易度ダンジョンでは気を付ける必要がありそうです。
<移動・戦闘テンポは今一つ(移動はオート移動がヤバイ)>
戦闘および、移動時のテンポについては、いまひとつでした。
攻撃時にスキルのセリフを喋ってくれるので、賑やかで良いのですが、
セリフのせいもあり、ちょっとだけテンポが悪く感じます。
ただし、移動についてはこのあとお話しするオート移動が
すべてを覆してくれます。
2.4UI・操作性・ロード時間(動画:07:05付近)
つづいて、UI・操作性について。
<画面構成・文字の大きさなどは違和感なし>
マップが左側に表示、右側にパーティのポケモン情報としてHP・空腹度。天気。
画面下部にフロア情報やお金の情報、という構成になっています。
他のローグライクゲームでは、右側にマップが表示される事が多いイメージでしたが、
左側でも特に違和感はないですね。
文字の大きさも、携帯モードで確認してみましたが、問題ないと思います。
<メニューが少し使いづらい(ショートカットあり)>
メニューを開くと、6個のメニューが横並びに表示されます。
やはり少しだけもっさりしている印象で、レイアウト的にやや使いづらいイメージです。
2かける3の形で並べたほうがアクセスしやすかったかもしれません。
ただし、メニューのうち頻繁に使用する事になりそうな、
道具箱・ステータス・技設定の3つは、
ショートカット登録で瞬時に呼び出すことができます。
<操作系は他ローグライクとほぼかわらず(足踏み以外)>
操作形態については、他のローグライク作品とほぼ差異はありませんが、
足踏み操作だけ、R+Aボタン長押しと、変則的になっています。通常はA+Bボタンだと思います。
<Bダッシュの挙動は、突き当りまでノンストップ>
Bボタンダッシュの挙動ですが、よくある突き当りまで止まらない挙動になります。
<Lボタンでオート移動(人間をダメにする)>
つづいて、本作で最も重要・話題にもなっているオート移動についてです。
Lボタン押下により、自動的にダンジョンを徘徊してくれて、アイテムを自動で拾ってくれます。
フロア中の全アイテムを拾え終えると、階段へ向かって移動します。
先に階段を見つけた場合でも、フロアにアイテムが残っている場合はアイテム回収に向かいます。
さらに、敵と遭遇した場合はオート移動が自動でOFFになります。
さらにさらに、クエストの依頼主がフロアにいる場合にも、そこへ自動で向かってくれます。
オプション設定をすると、通路を自動でダッシュしてくれ、移動スピードがさらにUPします。
正直にいって、ヤバイの一言です。便利すぎて、移動・探索はオート探索がデフォルトになりそうです。
完全に人間をダメにするやつです。
ただし、やりすぎではないか?という懸念もあります。
本当に、ほぼ何も考えずに先に進めてしまうため、最初のうちは楽で楽しいのですが、
ゲーム中盤・終盤までずーっとオート移動だった場合、ローグライクとしての醍醐味が楽しめず、
飽きてしまうのではないか?という懸念です。
初心者向けの施策としては、もともとローグライクというジャンル自体が難しいこともあり、
すばらしい機能だと思います。
このあたりのさじ加減はすごく難しいですね。。
<ロード時間はほぼなし >
ロード時間はほぼなく、特にストレスを感じませんでした。
3.難易度(動画:10:11付近)
つづいて、難易度について。
<体験版は超簡単>
体験版の難易度は、超が付くほど簡単でした。
これはさきほどお話しした「オート移動」と、
ダンジョン探索の項目でお話しした「アイテムと敵が常にマップに表示」の
2つが最も大きく影響しています。
<本編は判断が難しい(深いゲームシステム+超絶便利機能)>
では、今作が底の浅いゲームかというと真逆で、
戦闘システムの項目でお話ししたとおり、ローグライク+ポケモンのシステムが
ふんだんに盛り込まれ、ゲームの入れ物としてはかなり深い作りになっています。
過去作のポケダンシリーズも、難易度は高めと評価されているようです。
そのため判断は非常に難しいのですが、おそらく全体の味付けとしては、
やはり初心者向けに調整され、クリアまでは比較的楽に到達できる程度なのではないか?
というのが個人的な予想です。
ポケモン剣盾が発売された直後という事もあり、任天堂さん的にもライトユーザーが流れてくる想定をしてるのではないかな、と踏んでいます。
4.プレイ時間・ボリューム・クリア後(動画:11:28付近)
つづいて、プレイ時間・ボリューム・クリア後について。
<体験版1時間>
体験版は、1時間程度でクリアしました。
本編のクリア時間は不明です。
<リメイク前作品では、クリア後ダンジョンあり>
クリア後の要素ですが、リメイク前の旧作品では、
10個以上のダンジョンがクリア後に遊べたようです。
今作でも同程度のダンジョンはあると思われます。
5.音楽・サウンド(動画:11:52付近)
つづいて、音楽・サウンドについて。
<のんびりとした曲調でGood>
音楽については、派手さはありませんが、
BGMとしてぴったりという印象でした。
拠点の音楽は、跳ねるようなリズムで小気味よい曲だと思います。
ダンジョンの音楽は、ストリングス+ピコピコ電子音が、短めなループラインで構成されていて、長時間聞いていても飽きないと感じます。
イベントの音楽ものんびりしていてGOODです。
<SEも悪くない>
SEについても特に悪いイメージはありません。
6.まとめ(動画:12:28付近)
最後に、レビューを通して良かった点、気になった点を、
それぞれピックアップします。
<良いと思った点>
・オート移動が非常に便利
・懐の深いゲームシステム
オート移動が非常に便利で、便利で、便利すぎました。
他にも自動的に最適なスキルを発動してくれる機能など、
ローグライク初心者に向けて優しい機能が豊富に取り込まれていると感じます。
ゲームシステムは、ローグライク+ポケモンのシステムを、ほぼほぼすべて統合しており、可愛らしい見た目とは裏腹に、かなり複雑で奥の深いゲームシステムになっています。
<気になった点>
・操作性が全体的にすこし悪い
・便利な機能が多すぎるため、ローグライクの本質を楽しめない?
移動・メニューの操作など、全体的に手触りが少しだけレスポンス悪いです。
オート移動があったり、メニューのショートカット機能があったりと、
フォローするような機能はありますが、操作性はローグライクゲームとして
かなり重要な部分なので、製品版までにチューニングアップしてほしいところです。
良い点でオート移動が便利と書きましたが、逆に便利すぎるために、
ゲームとしてローグライクを楽しめない可能性があると少し心配しています。
それほどオート移動の手軽さは衝撃でした。
中盤以降、オート移動でも歯応えが出てくる可能性もありますが、
設定値などのパラメータ調整次第で、そのさじ加減はかなり難しそうです。
以上が、ポケモン不思議のダンジョン 救助隊 デラックス、体験版のレビューになります。
冒頭でもお伝えしましたが、
動画と合わせてブログの記事があがっていますので、
そちらと合わせて見てもらうと、分かりやすい作りになっています。
この記事が参考になったなという方は、Youtubeにて高評価・チャンネル登録していただけると嬉しいです。
同時に、ブログや動画でわかりにくかったなどの指摘あれば、コメントかツイッターでリプライ頂けるとありがたいです。
それではまた、次回のレビューでお会いしましょう。