【レビュー】ボイドテラリウム体験版(全13項目詳細徹底レビュー)【ローグライクRPG】
こんにちわ。マズルです。
今回は、日本一ソフトウェアさんから発売が予定されている、
「ボイドテラリウム」の体験版。こちらのレビューをお届けします。
ブログの記事と合わせて動画があがっていますので、
そちらと合わせて見てもらうと、分かりやすい作りになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cZ9w838rezU&t=2s
まずは、基本情報から。
発売日:2020年1月23日(木)
価格:6,980円(税抜)
対応プラットフォーム:PS4/Switch
CERO:B(12歳以上対象)
ジャンル:ローグライクお世話RPG
今回のレビューでは、Nindendo Switch版を使用しています。
ジャンルに含まれている「お世話」の部分に関しては、
本作のキーになる部分で、後ほど詳しくお話します。
レビュー項目の目次は以下になります。
1.世界観・デザイン
1.1ストーリー
1.2フィールドデザイン
1.3キャラクターデザイン
2.システム
2.1ゲーム構成
2.2UI・操作性
2.3ダンジョン探索
2.4拠点・テラリウム
2.5おせわっち
2.6ロード時間
2.7リトライ性
3.プレイ時間・ボリューム・クリア後
4.音楽・サウンド
5.まとめ
次項より、章立てで順番にレビューして行きます。
1.世界観・デザイン
1.1ストーリー(動画:01:05付近)
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文明が滅び、有毒な菌類に汚染された世界。
かつては工場だった廃墟の片隅。
スクラップ場で一台のロボットが目を覚ます。
ロボットは廃墟をさまよい歩いた末に、
菌糸に侵された状態で眠る一人の少女・トリコを見つける。
まだ幼く、か弱い女の子。
汚染されているらしく、体からはキノコが生えている。
ロボットは衰弱したトリコを助け出し、お世話をすることに。
しかし、滅亡した世界は彼女が生きていける環境ではない。
トリコを守るためには、隔離された「テラリウム」で
生存できる環境を作らなければならない。
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注意点として、人類が滅んだ終末世界を舞台にしている事もあり、ややきつい表現・シーンが含まれています。
ただし、キャラクターが可愛らしいこともあり、そこまでショッキングではありません。
個人的には、この終末世界の退廃とした世界観を表現するために、必要なエッセンスではないかと思っています。
1.2フィールドデザイン(動画:01:57付近)
この画像を見ていただければわかる通り、全体的に薄暗く、しかし宙に舞う光の胞子がとても美しく、幻想的な雰囲気を作り出しています。
ダンジョンの雰囲気も同様で、終末世界の雰囲気が統一されています。
1.3キャラクターデザイン(動画:02:21付近)
主な登場キャラクターは、主人公となる「ロボット」。
ロボットがお世話する事になる少女、「トリコ」。
また拠点でロボットのサポートを行ってくれる「ファクトリーAI」の3人です。
主人公のロボットは、耳やしっぽのようなものがついており、小動物的な可愛さがありますよね。
トリコは、世界滅亡の原因となったキノコの胞子が体から生えているという、ややショッキングなデザインですが、逆にこの子を守りたい!という気持ちが強くなると思います。
「ファクトリーAI」は、ディスプレイに顔文字が映し出されるというデザインで、
様々な表情をしてくれます。しゃべる口調も可愛いため、サブキャラクターでありながら、密かに人気が出るのではないかと思っています。
2.システム
2.1ゲーム構成(動画:03:18付近)
このゲームの基本構成ですが、
「ダンジョン探索パート」
「拠点パート」
この2つを行き来するのが基本構成になります。
テラリウム用の資源やトリコの食料をあつめるため、ダンジョンを探索。
探索後は拠点へ帰還。
あつめた資源を使い、クラフトをしたり、トリコのお世話などをした後、
再びダンジョンへ出発。この流れになります。
タイトルにもなっている、テラリウムの遊びについては、拠点パートにて行われることになります。
2.2UI・操作性(動画:03:57付近)
メニューの操作はキビキビ動く印象で、特にもたつくイメージはありません。
ダンジョンでの画面UIですが、HPとエネルギー。これはシレンなどでいうところの満腹度にあたりますが、上部に数値+バーが合わせて表示されており、感覚的にどれくらいダメージがあるのかなど分かりやすいと思います。
また、マップ表示も背景色はついていませんが、特に見づらい点はなかったです。
一点気になった部分は、ダッシュの仕様についてです。
Bボタンを押しながら移動でダッシュ操作ですが、ローグライクの作品よっては
突き当りまで止まらない挙動を取ります。
今作では、突き当りまではいかず、速度が上がるだけにとどまります。
部屋と部屋の間の通路が比較的長いため、突き当りまで到達するために、
方向ボタンを押し続ける操作が若干ですが気になりました。
体験版時点では、指がつかれるなどはまったくありませんでしたが、
プレイ時間が長くなればなるほど、指に負担がかかる可能性あり、若干心配しています。
ただし、製品版でパッチがあてられ改善される可能性はあると思います。
2.3ダンジョン探索(動画:05:23付近)
<操作方法>
風来のシレンなど既存のローグライクとほぼ差異はありません。
ゲーム内ヘルプの情報にのっていませんが、Aボタン+Bボタン同時押しによる
足踏み操作も、存在します。
死亡時の仕様についてですが、所持していたアイテムは一切ロストする事はありません。ただし、そのままの形では持ち帰れず、すべて資源として変換された状態で、
拠点へ持ち帰る事になります。
トリコの食べ物となる食料・クエスト用の特殊な資材に関しては、
そのまま拠点へ持ち帰れます。
なお、ダンジョンの最奥に到達時にも、死亡時と同じ仕様で
全アイテム資源に変換の上、持ち帰る挙動となります。
また、メニュー画面から拠点へ任意のタイミングで戻れるコマンドも存在しています。
<所持アイテム数>
初期では5個と、かなり少なめです。拠点でのクラフトにより、
順次拡張されていきます。体験版クリア時点で+2され、7個保持可能となっていました。
既存のローグライクと比べても、かなり所持数が少なく感じるかもしれませんが、
おそらく所持枠の拡張は十分にあると思われる点と、
さきほどお話ししたデスペナルティが軽い点を踏まえると、
差し引いて丁度よいバランスになるのではないかと予想しています。
おそらく1回の探索を深く・長くではなく、短めに繰り返し行うデザインを想定していると考えています。
<攻撃アクション>
基本攻撃は軽快です。特に、敵の反撃が早いためそう感じます。
基本攻撃以外には、スキル攻撃。また爆弾などのアイテムによる攻撃を確認しています。
スキルについては、使用のたびにエネルギーを消費します。
体験版の時点では、消費が重いのでスキルを気軽に使えないイメージでしたが、
中盤以降、エネルギー回復アイテムが充実する、もしくはエネルギーの上限があがるなどあれば、イメージは変わってくるかもしれません。
<オートセーブ>
本作はオートセーブに対応していますが、セーブされるタイミングは、ダンジョン出入り時と、フロア移動時の二つです。
<汚染度>
各種アイテムや装備品に、「汚染度」と呼ばれるステータスが表示されています。
体験版では汚染度は低いアイテムしか出ませんでしたが、汚染度が高いアイテムや装備品は、性能が悪くなったりするようです。
こちらも体験版では出てこない要素でしたが、「天気」と呼ばれる要素も存在するようで、悪天候の場合は、前述の汚染度が高くなる傾向があったり、また敵が強くなるデメリットがあるようです。
逆に、特殊なアイテムを拾いやすくなるなど、デメリットだけでなく、メリットもあるようですね。
<罠>
ローグライクではおなじみの、罠の存在も確認しています。体験版では地雷・ワープ床などが確認できました。
地雷は、HPが半分程度削られて、かなり痛かったです。。
またこちらもおなじみの、モンスターハウスも登場します。
体験版でたまたま遭遇できたので、動画にて、その時の奮闘ぶりをご覧ください。
=>動画:09:03付近
2.4拠点・テラリウム(動画:10:57付近)
<拠点>
拠点に戻ってきた際、持っていたアイテム・装備品はすべて、資源として変換されます。そのため、次回探索時に、アイテムを持ち込む事はできません。
その代わりに、持ち帰った資源を利用してクラフト行い、ロボット自身の性能アップやカスタマイズを行い、強化していくことができます。
体験版ではありませんでしたが、クラフトを進めることにより「カスタムパーツ」「ロール」といった
要素が解放されるようです。
カスタムパーツは、ダンジョンに新たなスキルをあらかじめ装備した状態で、持ち込めるようになるもの。
ロールは、ロボットの性能を「攻め重視」「守り特化」など、あらかじめ割り振る事ができる機能で、
公式の情報によると、2つまで設定する事ができるようです。
<テラリウム>
トリコが住んでいる、そこの割れたフラスコビーカーがその舞台になります。
体験版では遊べませんでしたが、持ちかえった資源にて様々なアイテムをクラフトし、
テラリウムに配置、箱庭的な遊びが出来るとのこと。
配置した家具により、ロボット自身のステータス強化などのメリットもあるそうです。
※1月10日に、公式サイトにてテラリウムの最新情報があがってきました。
どうやらこのフラスコ内に、4層のレイヤーが存在し、家具などを重ねて配置できるようです。さらに、家具の拡大縮小も出来るとのこと。
画面からみると、配置できる家具数は最大50個のようですね。
さらに、配置する家具は、向きや傾きまで調整して配置できるようです。
公式にUPされた動画の中で、家具を配置するシーンがありますが、ざっと100弱の家具がありました。
2Dですし、あまり箱庭的要素は少ないかなと思ってたんですが、4層で向きや傾きまで調整可能。さらに50個も家具を配置できるとなると、かなりこだわったテラリウム作りが楽しめそうです。
※公式サイト「【ボイド・テラリウム】テラリウム改装してみた【解説つき】」参照
2.5おせわっち(動画:12:15付近)
体験版ではおせわっちを入手したところで終了してしまいましたが、
ジャンルにもなっている「お世話」は、まさにこの部分になります。
公式の画像からの予想では、「空腹」「部屋のよごれ」「病気」「ご機嫌」などのパラメータがありそうです。
空腹は、ダンジョンで入手する食料で回復できます。
部屋の汚れは、時間経過でだんだん汚れてくるのではないかと思います。
病気は、空腹状態が続いたり、部屋の汚れがひどくなると、病気になると思われます。
ご機嫌については、遊んであげると回復するようです。いつ機嫌が悪くなるかは、トリコのご機嫌次第といったところでしょうか。
お世話の実行は、拠点で直接お世話するパターンと、
ダンジョン探索中に、リモートでお世話する事もできるようです。
ただし、その場合エネルギーを消費するようで、ダンジョンの攻略と、
お世話のどちらを優先するか、悩まされることになりそうです。
2.6ロード時間(動画:13:21付近)
体験版を遊んでいる限りでは、Switch版でもほぼ0で、
まったく重い部分はありませんでした。
PS4版とSwitch版迷われている方は、お好みで問題ないと思います。
2.7リトライ性(動画:13:39付近)
ローグライクのゲームでは、何度もダンジョンに潜る事になるため、リトライ性能は気になる所です。
拠点にて画面右端に移動すれば、探索へ出発する事になります。
体験版ではさほど気になりませんでしが、中盤以降に繰り返しダンジョンへ向かう場合、若干トリコがいるフラスコから、出発地点までの距離が煩わしく感じる可能性はあります。
ただし、拠点に戻ってすぐ出発したい場合はその通りですが、
拠点に戻るたびにお世話や、テラリウムで遊ぶ時間が長くなると仮定した場合は、
さほど気にならない気がします。
いずれにしても、許容できないレベルではないと思います。
3.プレイ時間・ボリューム・クリア後(動画:14:28付近)
体験版は1時間~2時間程度のボリュームとなっています。
製品版のプレイ時間は、現時点では不明です。
製品版発売後にも、正式版としてレビュー動画をアップする予定ですので、そちらをお待ち下さい。
4.音楽・サウンド(動画:14:48付近)
音楽に関しては、個人的にはかなり好印象です。
一番に好きなのは、オープニング画面の音楽ですね。
哀愁を感じさせつつも透明感のあるストリングスに、美しい旋律のピアノ。とても癒されます。
SEについてですが、メニュー選択やメッセージなどの効果音が、個人的にはすこしだけ軽いかな?と感じました。
ただし、この辺りは完全に好みの範疇だと思います。
5.まとめ(動画:15:22付近)
<良いと思った点>
・世界観・音楽が素晴らしい
・トリコちゃんがかわいい
・ローグライクのシステム全般は基本を押さえている
・難易度は歯応えは残しつつ、丁度良い塩梅か
・処理が軽い
・トリコちゃんがぐぅかわいい。ゲボかわいい。
<気になった点>
・ローグライクやりこみ勢には物足りない可能性?
・ダッシュが十字キー押しっぱなしの必要
・フルプライス(本編のボリューム次第)
以上が、ボイドテラリウム体験版のレビューになります。
冒頭でもお伝えしましたが、ブログに対応したYoutubeの動画が上がっていますので、
そちらと合わせて見てもらうと、分かりやすい作りになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cZ9w838rezU&t=2s
また、製品版発売後にまた正式版としてのレビュー動画・ブログをアップ予定ですので、投稿時にはまたツイッターなどでお知らせします。
このブログや、動画でわかりにくかったなどの指摘あれば、コメントかツイッターでリプライ頂けるとありがたいです。
それではまた、次回のレビューでお会いしましょう。